勉強の動機
どのようにして子どもを勉強に向かわせるか。
少数の例外を除いて、どの家庭でも苦心しているのではないでしょうか。
学習したことを習得するには、成績を上げるためには、反復学習が必要。脳科学的にも習得には復習が必要と言われています。脳は、生存に必要なものを記憶するようになっており、生存に必要と脳に思わせるには反復する必要があるとのこと。
反復学習するには、勉強することを習慣にする必要があります。
習慣化するには、自発的に机に向かうようになるには、動機が必要。
わが家では、というより、父は、マンガやゲームなどといった、物で釣るという方法をとることがあります(妻は内心、不満かもしれません。)。
この方法には賛否両論あると思います。
もちろん、動機には、解くことが楽しいからもっと問題を解きたいなどといった内発的動機もあれば、勉強したら〇〇を買う、旅行に行くなどといった外発的動機もあります。
理想は、内から湧き上がる動機から机に向かうようになること。
でも、大人でも、内発的動機だけで働くことはできませんし、外的動機で働いたり、勉強したりすることはよくあること。というより、それが普通だと思うのです。
父は、昔から、動機は不純であってもいいと思っています。
特に最初の動機は。
お金持ちになりたい、モテたい、美味しいものを食べたい、これらを不純と言うかどうかは別として、これらを動機にするのは、”あり”だと思うのです。
子どもの場合も、ゲームができる、おもちゃを買ってもらえるなどの動機で勉強するのはありだと思っているので、父は物で釣って長男に勉強させています。
当初は、そんな不純な動機から勉強していても、解ける問題が増えてきたり、テストで良い点が取れたりすると、勉強が楽しくなってくるものですし、内発的動機で勉強に向かったりするものです。
脳科学者の池谷裕二先生によると(「受験脳の作り方」新潮文庫)、
心理学ではご褒美のことを外発的動機といい、外発的動機を利用する方法は、心理学的には有効な手段であることが広く認知されているそうです。
また、何かをやり遂げたという達成感も外発的動機となるとのことであり、池谷先生によると、必ず学習目標を設定し、大きな目標だけでなく、小刻みな、達成可能な低いレベルでの目標を設定することが大切だそうです。
気を付けていることは、いくつかあります。
まず、結果だけでなく、努力や過程も評価すること。
テストで目標点が取れなくても、努力していたときには、努力したことを評価して、何か買ってあげたり、特別にゲームの時間を長くしてあげることもあります。
結果を評価するだけでなく、努力することを肯定的に捉えてほしいから。
その他には、豪華な報酬を与えないこと。
とくに、一方的に目標を設定し、豪華な報酬を与えることは悪影響を及ぼすように思います。
特別な報酬があるのなら、何か困難なことをさせられる、と警戒して挑戦することを回避するようになっては困るから。この点は、脳科学や心理学でどのように考えられているか確認する必要がありそうですが。そのうち調べてみようと思います。
もちろん、毎回報酬を与えるなんてことはしていません。
できた!!、解けた!!という喜びは最大の報酬だと思うので。
父は、明日も仕事を頑張ります。自分で自分にご褒美を設定して。
結局のところ、自己弁護のために書いています。
なお、父は、脳科学者でも心理学者でもありませんし、脳科学も心理学も学んだことはありません。
Quote
Keep away from people who try to belittle your ambitions. Small people always do that, but the really great make you feel that you, too, can become great.
あなたの大きな夢を萎えさせるような人間には近づいてはいけない。たいしたことない人間ほど人の夢にケチをつけたがるものだ。真に偉大な人間は自分にも成功できると思わせてくれる。